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【Amazing Historical Manga】LAST WALTZ review x Learn Japanese /島田虎之介 Toranosuke Shimada

最終更新: 5月26日


Trial reading ラスト・ ワルツ(click 試し読みする to read)





There are English translations of the underlined words below.


[1]

みなさんこんにちは Naoto(尚人)です。

今回はひさしぶりにめちゃめちゃおもしろい漫画を読んだので、みなさんに紹介したいと思います。

今、大人気の「鬼滅の刃」とは全く別の面白さを体験できると思います。

今回紹介する漫画は「ラスト・ワルツ」です。


[2]

「ラスト・ワルツ」は島田虎之介さんが描いた漫画で単行本は2002年に出版されたんですが、これは2014年に出版された改訂版です。

改訂版には島田さんの解題載っています。

もともと 島田さんの最新作で、今年の文化庁メディア芸術祭の漫画部門大賞受賞した「ロボ・サピエンス前史」を買おうと思っていたんですが、本屋になかったので代わりに適当に「ラスト・ワルツ」を選んで買いました。

後で調べたら、これが島田さんの一作の漫画だったので僕が読む最初の島田さんの作品としてちょうどよかったなあと思いました。


[3]

島田さんの絵はデビュー(debut)作とは思えないほど確立していると思いました。

イラストっぽい絵で基本的にとてもかわいい絵なので、暗いエピソードもあるんですがこの絵のおかげであんまり暗い気持ちにならなかったと思います。


また、シーン(scene)の変わり目で前のシーンのコマの左に次のシーンのセリフを入れる手法はすごいドラマや映画っぽいなぁと思いました。

声だけ先に聞こえてくる感じです。


[4]

でもなんといっても、僕が一番驚いたのはストーリー構成です。

最初の方のエピソードはそれぞれ別の話なので短編集みたいな感じな んですが、

後半になると一気にストーリーが一つにまとまって壮大なテーマが見えてきます。

こんな構成の漫画は今まで読んだことがなかったので、まずそれが一番の驚きでした。

漫画の最後の解題によると島田さんはカート・ヴォネガットの小説「猫のゆりかご」から着想得たみたいなので、もしかしたらその小説もこのような構成かもしれないです。


解題を読むと、島田さんの膨大な知識量に圧倒されます

小説や史実からの引用数ハンパじゃないと思いました。

でも天使が出てくるシーンのあるカットは「攻殻機動隊」のアイディアなのかなと思ったんですが、それは解題には書かれていなかったので偶然似てしまったのかどうなのかちょっと知りたいです。


[5]

前半部分の短編集のようなそれぞれのエピソードには実際の歴史上の人物や出来事が出てきます。

ナチスやガガーリン(Gagarin)、 チェルノブイリ(Chernobyl) やジョージ・ワシントン(George Washington)などです。

なので、最初に読んだときは「漫画で読む世界の歴史」みたいな漫画なのかなと思いました。

ですが、明らかにフィクション(fiction) だとわかる部分もあるのでどこまでが本当でどこからが嘘なのかなと思いながら読んでいました。

ブラジルのバイクの話や宇宙に行けなかった元宇宙飛行士の話、そしてチェルノブイリ事故で生き残った消防士の話などです。


[6]

さらに漫画の中のあるキャラクターが書いたSF(エスエフ)小説の話もあります。

そのSF小説にも歴史上の人物が出てきます。

なので、私たちがいる世界、「ラスト・ワルツ」の中の世界、「ラスト・ワルツ」の中の小説の中の世界、この3つの世界、3つのパラレルワールドを私たちの意識行ったり来たりすることになります。

すごい複雑な構成なんですが読んでいて複雑とは感じなかったので、そのテクニックも素晴らしいなと思いました。


[7]

そして後半から終盤にかけて徐々に壮大なテーマ(theme)の漫画へと変貌して行くんですが、同時に辛辣な風刺も描かれていると思いました。

英雄の物語が本人の意図しないところで利用されたり、語られている物語が実は企業が作ったものだったり、現代の物語の扱われ方に対する風刺のようなシーンが描かれていると思いました。

それとは別にメディアや周りの空気に流される大衆も描かれていて、そのシーンも風刺ととらえることができると思います。


最も印象的だったのはあるキャラクターが共産主義目指すユートピアを否定しているシーンです。

SFの要素も入れつつ実在の人物も出てくるこのシーンは「ラスト・ワルツ」の中の一つのハイライトだと思います。

もちろん読む人によってはこのシーンに対する批判があるかと思いますが、このシーンが「ラスト・ワルツ」の批評性高めていることは間違いないと思います。


[8]

この作品では歴史のに隠れた「語られざる人生」をいくつも読むことができます。

それが本当にあったことなのかすべて島田さんの創作なのかを確かめるためにインターネットで色々調べていたんですが、その過程で歴史そのものへの興味も湧いてきました。

「語られている物語」も少しずつ勉強していこうと思います。


[9]

これからもyoutubeであんまり語られていない漫画を紹介していきたいと思いますので、もしよろしければチャンネル登録をお願いします。

この動画スクリプト単語リストも下のリンク先で見ることができますので、ぜひ見てみてください。

ではまた次回お会いしましょう。

じゃ〜ね〜。


I teach Japanese there, too!⬆︎

[1]

ひさしぶりに after a long time

めちゃめちゃ extremely/totally

全く(まったく) really/truly/entirely

体験(たいけん)する experience


[2]

単行本(たんこうぼん) book [not magazine]

出版(しゅっぱん) publish

改訂(かいてい) revision

~版(ばん) version

解題(かいだい) bibliography

載る(のる) appear (in print or website)

もともと originally

最新(さいしん)の the newest/the latest

~作(さく) work

文化庁(ぶんかちょう) Agency for Cultural Affairs

芸術祭(げいじゅつさい) art festival

部門(ぶもん) department/division

大賞(たいしょう) award/grand prix

受賞(じゅしょう)する win (a prize)

前史(ぜんし) prehistory

適当(てきとう)に randomly

~目(め) [ordinal number suffix]

作品(さくひん) work

ちょうどいい perfect/just right


[3]

~ほど(N3) to the extent that~

確立(かくりつ)する establish

イラスト illustration

っぽい(N3) -ish/-like

基本的(きほんてき)に generallybasically

~のおかげで(N3) thanks to~

変わり目(かわりめ) turn/change/transition

コマ panel/frame

~側(がわ) ~side

セリフ line/phrase

手法(しゅほう) technique

先(さき)に earlier/ahead


[4]

何と言っても(なんといっても) After all

構成(こうせい) construction/composition

短編集(たんぺんしゅう) collection of short stories

後半(こうはん) latter half/second half

一気(いっき)に all at once/rapidly

まとまる be collected/bunched

壮大(そうだい)な grand/magnificent

驚き(おどろき) surprise/amazement

ゆりかご cradle

着想(ちゃくそう) idea

得る(える) get/acquire/obtain

もしかしたら perhaps/possibly

膨大(ぼうだい)な enormous/huge

圧倒(あっとう)する overwhelm/overpower

史実(しじつ) historical fact

引用(いんよう) reference/quotation

~数(すう) the number of~

ハンパじゃない awesome/incredible

天使(てんし) angel

ある~ certain/one

カット cut

偶然(ぐうぜん) by coincidence


[5]

前半(ぜんはん) the first half

歴史上(れきしじょう)の historical

ナチス Nazi

~製(せい) ~made

宇宙(うちゅう) the universe/space

元(もと)~ former~/ex~

宇宙飛行士(うちゅうひこうし) astronaut/cosmonaut

生き残る(いきのこる) survive/outlive

消防士(しょうぼうし) fire fighter


[6]

さらに furthermore/moreover

パラレルワールド parallel world

意識(いしき) consciousness

行ったり来たり go back and forth


[7]

終盤(しゅうばん) final stage[phase]

~にかけて through/from-till-

変貌(へんぼう)する change/transform

辛辣(しんらつ)な bitter/sharp

風刺(ふうし) satire

英雄(えいゆう) hero/heroine

意図(いと)する intend/aim

利用(りよう)する use/make use of

語る(かたる) narrate/tell/talk

企業(きぎょう) company/business

現代(げんだい)の modern

~に対する(たいする) toward~/on~

それとは別に Besides that/Aside from that

流される be influenced/swayed

大衆(たいしゅう) general public/the masses

とらえる consider/perceive

印象的(いんしょうてき)な striking/impressive

共産主義(きょうさんしゅぎ) communism

目指す(めざす) aim for/at

ユートピア utopia

~つつ(N2) while~/ ,~ing

実在(じつざい)の actual/real

ハイライト highlight

批判(ひはん) criticism

批評性(ひひょうせい) worth reviewing/deepness

高める(たかめる) raise/heighten


[8]

陰(かげ) shade/shadow

~ざる(N1)(≒ない) not

創作(そうさく) fiction/creation

過程(かてい) process

そのもの (in) itself

湧く(わく) well up/appear


[9]

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スクリプト script

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