• Naoto

Keep Your Hands Off Eizouken! 映像研には手を出すな!Manga review x Learn Japanese

最終更新: 5月26日


Trial reading 映像研には手を出すな! (click 試し読みする to read)



There are English translations of the underlined words below.


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みなさんこんにちはNaoto(尚人)です。

今回は最近アニメ化して話題の「映像研には手を出すな !」のレビューをしたいと思います。実は僕は最近知って、マンガを読み始めました。

みなさんも下のリンク先でこのマンガの試し読み作者のインタビュー映像を見ることができますのでぜひ興味がある方は見てみてください。


[2]

「映像研には手を出すな !」は大童澄瞳(おおわらすみと)さんが描いている漫画で、彼の連載作目の漫画です。

下のリンク先で見れるインタビューでは大童さん本人がこの漫画のジャンルは「オタク」と言っていました。

また、別のインタビュー記事によると大童さんは高校時代に色々なジャンルの映画を作っていたみたいで、その経験も本作活かされていると思います。


[3]

「映像研には手を出すな !」のストーリーをざっくり説明すると、「アニメは設定だ」と考えている浅草みどり、金儲けが大好きな金森さやか、読者モデルで、アニメーター志望の水崎ツバメ。

この3人の女子高生が映像研究同好会(映像研) を作って、アニメを作っていく話です。


この設定だけでもおもしろそうなんですが、もちろんそれだけでここまで人気が出たわけではないと思います

なので、ここからは僕が考える「映像研には手を出すな !」 のすごいところや特徴を話したいと思います。


[4]

まず、最初の印象はぱっと見てすごいアニメっぽい絵だなぁと思いました。

アニメがオリジナルなのかなと思うくらいアニ メっぽいと思いました。

個人的には、浅草さんがジブリのポニョっぽくて一番好きです。


[5]

そして技法的なで様々な試みをしていると思いました。

その中でも一番特徴的なのが、吹き出し角度がついているところです。

専門用語を使うと「パースがかかっている」と言うそうです。

「吹き出しのオブジェクト化」と言い換えてもいいかもしれません。

パースをつけることによって、もちろんそのコマ全体の空間認識しやすくなるという効果があるかと思いますが、一方で空間は集合に過ぎないということを意識させてしまい、3Dソフトのような空間をイメージしてしまう人もいるかもしれないです。

まあそのことは別に悪いことではないと思いますが、「本当の意味での没入感削がれてしまうのでは」と思ってしまいました。


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あと、吹き出しをオブジェクトとして認識させてしまうことによって、吹き出し本来性能音声」が読者の中で聞こえづらくなってしまうのでは という懸念があります。

まあでもこの2つは僕が無理やりひねり出したデメリット(demerit)で、本当にそう感じる人はほとんどいないと思います。というか、いないと思います。

大童さんのクリエイティビティに嫉妬してデメリットを言いたかっただけです。

すみません。


[7]

もちろん吹き出しをオブジェクト化することによって、他にも様々な表現をしています。

キャラクターや物の後ろに吹き出しを置いたり、吹き出しや文字そのものぼやけさせたりしています。


手前でそれぞれ2人のキャラクターが会話をしている時に、片方のキャラクターをぼやけさせることによりピントを表現する手法は今ではときどき見る手法なんですが、吹き出しやその中の文字そのものをぼやけさせている漫画は初めて見ました。

人間は意識しないと言葉を言葉として聞こうとしないので、吹き出しをぼやけさせることによって、音すらもどこにフォーカス(focus)しているかを漫画で表現しています。

この手法は画期的かつよりリアルな世界を表現することにも成功していると思います。


[8]

一つ一つのエピソードの構成もすごい面白くて、ほとんどのエピソードでキャラクター達の妄想シーン(scene)、空想シーンが出てきます。

いきなりキャラクター全員が空想の世界にワープしたり、グラデーションのように徐々に空想の世界に入っていったりします。

そこに何の説明もないところも素晴らしいですね。

こういうシーンでは、去年読んだ松本大洋(まつもとたいよう)の「Sunny」の子供たちの空想シーンを思い出しました。


[9]

そして 見開きで空想のガジェット世界観を細かく説明するページも大好きです。

この演出はオタク心をくすぐられますね。

そのページを見て、単純に知識量がハンパじゃないと思いました。

もちろんリアリティを追及していく過程でいろいろな知識を得ていくんだと思うんですけど、このくらいのリアリティを追求する姿勢がすべてのアニメーターやクリエイターに必要かもしれないです。

巨大ロボットが立ち上がるときのG(ジー)の強さを表現したコマは、まさに空想の中のリアリティーだと思いました。


[10]

もちろんアニメーターとしてのリアリティ、リアルな現場もほぼ全編にわたって描かれています。

作業効率妥協点、フィクション(fiction)とリアリティのバランスなど、おそらく大童さん本人も経験したに違いないあらゆる葛藤が描かれています。

なので、職業漫画としてもすごいクオリティが高いと思いました。


[11]

ですが、ひとつだけ気になったところがあります。

1の153ページの、おそらくハーフのさかき・ソワンデさんのの色が塗られていないコマです。これはあえてそうしたのかどうなのかすごい気になります。

155ページでは顔と手にトーンが貼られているのに、足には貼られていないです。

すごいこだわりがある大童さんなので、単純なミスだったらもったいないなぁと思いました。


[12]

ですが、ひさしぶりにおもしろい漫画に出会えたのは間違いないです。

これからも大童さんのクリエイティビティや知識量に嫉妬をしながら読み続けていこうと思います。

この動画のスクリプト単語リストも下のリンク先で見ることができますので、ぜひ見てみてください。

ではまた次回お会いしましょう。

じゃ〜ねぇ〜。


I teach Japanese there, too!⬆︎

[1]

今回(こんかい) this time

~化(か)する make things into~

話題(わだい)の hot (topic)

実(じつ)は actually

リンク先(さき) linked page

試し読み(ためしよみ) trial reading

作者(さくしゃ) author/writer

映像(えいぞう) image/footage/video


[2]

手を出す get involved in/touch

連載(れんさい) serial publication

~作(さく) counter for works

~目(め) [ordinal number suffix]

本人(ほんにん) himself/herself

記事(きじ) article/news item

時代(じだい) days/age/era

本作(ほんさく) this work

活かす(いかす) make use of/utilize


[3]

ざっくり roughly/briefly

設定(せってい) setting/background

命(いのち) most important thing/life

金儲け(かねもうけ) making money

読者(どくしゃ)モデル reader model

~志望(しぼう) would-be~/aspiring~

同好会(どうこうかい) club/association


[4]

ぱっと見て at a[first] glance

っぽい -ish/-like

オリジナル the original

個人的(こじんてき)には personally


[5]

技法(ぎほう) technique

面(めん) aspect/side/field

試み(こころみ) trial/test/experiment

特徴的(とくちょうてき)な characteristic/distinctive

吹き出し(ふきだし) speech bubbles

角度(かくど) angle

専門用語(せんもんようご) technical term

パース perspective (drawing)

オブジェクト object

言い換える(いいかえる) say in other words

コマ panel/frame [in manga]

空間(くうかん) space/room

認識(にんしき)する recognize/understand

一方(いっぽう)で on the other hand

面(めん) surface/plane

集合(しゅうごう) set/assembly

~にすぎない(N2) no more than~/just

意識(いしき)する be conscious/be aware

ソフト software

没入感(ぼつにゅうかん) sense of immersion

削ぐ(そぐ) reduce/weaken


[6]

本来(ほんらい) original/primary

性能(せいのう) ability/performance

音声(おんせい) sound/audio

読者(どくしゃ) reader

~づらい difficult to~

~のではないだろうか(N2) I think it might be the case that~

懸念(けねん) worry/concern

無理やり(むりやり) forcibly

ひねり出す think up/word out

というか I mean~/in other words

嫉妬(しっと)する be jealous


[7]

表現(ひょうげん) expression

そのもの (in) itself

ぼやける become blurred[dim]

奥(おく) in the back/behind

手前(てまえ) in front of/ons’s side

片方(かたほう) one side

ピント the focus point

手法(しゅほう) technique/approach

~すら(N1) even

画期的(かっきてき)な epoch-making

且つ(かつ) besides/moreover/and

成功(せいこう)する succeed


[8]

構成(こうせい) construction/composition

妄想(もうそう) delusion

空想(くうそう) imagination

いきなり suddenly/abruptly

ワープ warp

グラデーション gradation

徐々(じょじょ)に gradually/slowly


[9]

見開き(みひらき) spread/facing pages

ガジェット gadget

世界観(せかいかん) world/worldview

演出(えんしゅつ) production/direction

くすぐる appeal to/tickle

ハンパじゃない awesome/incredible

追求(ついきゅう) pursue/seek

過程(かてい) process

得る(える) get/acquire/obtain

姿勢(しせい) attitude/stance

立ち上がる(たちあがる) stand up/get oneself upright

G(ジー) gravitational acceleration

正に(まさに) indeed/surely


[10]

現場(げんば) site/scene/spot

全編(ぜんぺん) the whole book[story]

~にわたって(N2) throughout~

描く(えがく) draw/paint/depict

作業効率(さぎょうこうりつ) work efficiency

妥協点(だきょうてん) point of compromise

おそらく probably/perhaps

あらゆる all/every

葛藤(かっとう) (psychological) conflict


[11]

~が気になる curious about~/~bothers me

~巻(かん) volume~

ハーフ half Japanese half ~

肌(はだ) skin

塗る(ぬる) paint

あえて intentionally

トーン screen-tone

こだわり obsession/professionalism

もったいない avoidable (mistake)/wasteful


[12]

ひさしぶりに after a long time/for the first time in a while

スクリプト script

単語(たんご)リスト word list

次回(じかい) next time

お会い(おあい)する see/meet(polite form)


Flashcard : Quizlet

https://quizlet.com/_87ixt5?x=1qqt&i=2azdxi

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